複数の科学ニュースサイトで、森林害虫と森林火災の関連を解析した論文が紹介されいます。
近年、森林害虫の流行と森林火災がともに増加していることから、両者の関連が囁かれていました。
しかし、特定の害虫に着目した小規模での解析では、関連が検出されていませんでした。
そこで、より広範囲の森林において、2種の害虫(アメリカマツノキクイムシ, カクモンハマキガ族の蛾)と火災の関係が解析されています。
その結果、害虫の流行で松枯れが進むと、火が燃え移る相手が減るので、森林火災が拡大しにくくなることが分かりました。
ただし、アメリカマツノキクイムシが侵入した直後は、地面に松葉が増えるため、火が地表にも燃え広り、森林火災はむしろ促進されるようです。
解説記事:
Scientific USA: Oddly, Insect Outbreaks Reduce Wildfire Severity
ScienceDaily: Insect outbreaks reduce wildfire severity
引用元: Meigs et al. (2016) Do insect outbreaks reduce the severity of subsequent forest fires? Environmental Research Letters 11(4):045008
近年、森林害虫の流行と森林火災がともに増加していることから、両者の関連が囁かれていました。
しかし、特定の害虫に着目した小規模での解析では、関連が検出されていませんでした。
そこで、より広範囲の森林において、2種の害虫(アメリカマツノキクイムシ, カクモンハマキガ族の蛾)と火災の関係が解析されています。
その結果、害虫の流行で松枯れが進むと、火が燃え移る相手が減るので、森林火災が拡大しにくくなることが分かりました。
ただし、アメリカマツノキクイムシが侵入した直後は、地面に松葉が増えるため、火が地表にも燃え広り、森林火災はむしろ促進されるようです。
解説記事:
Scientific USA: Oddly, Insect Outbreaks Reduce Wildfire Severity
ScienceDaily: Insect outbreaks reduce wildfire severity
引用元: Meigs et al. (2016) Do insect outbreaks reduce the severity of subsequent forest fires? Environmental Research Letters 11(4):045008